リッカムプログラム(Part1)大阪・豊中の吃音相談|言語聴覚士の個別指導【第3回】

エビデンスに裏付けられた、幼児期の吃音支援プログラム

オーストラリアで開発された 「リッカムプログラム」 は、幼児期の吃音に対して効果が科学的に認められている支援方法です。
世界中で実践されており、日本でも「幼児吃音臨床ガイドライン2021」で、高く推奨される治療法のひとつとして紹介されています。

海外での研究では、このプログラムを行ったお子さんの吃音症状が 平均77%減少したという報告もあるほどで、何もしない場合と比べると 7~8倍ほど寛解率が高い とされています。

「話すって楽しい!」という感覚を育てることがポイント

大切なのは、お子さんが

・「話すのって楽しい!」
・「伝えられるって嬉しい!」

そう感じられるようになること。

お子さんがスムーズに話せた瞬間を見つけて、そこで優しくポジティブなフィードバックを返していくことで、自然と流暢に話す場面が増えていきます。
これは「成功体験を積むことで、安心して話せる力を育てていく」という考えに基づいています。

専門家と保護者が一緒に取り組む家庭中心のプログラム

リッカムプログラムは、言語聴覚士のサポートを受けながら、保護者の方がご家庭で実践していくスタイルです。

主な流れは次のとおりです

●毎日の練習時間
絵カードや絵本、遊びの時間など、自然なコミュニケーションの中で取り組みます。

●週1回の言語聴覚士との面談
・練習の様子の振り返り
・保護者の方へのアドバイス
・進み具合の確認

●専門的なトレーニングを受けた言語聴覚士のみが実施可能
専門性の高いプログラムのため、独学での実施は推奨されません

日本ではライセンスを持つ言語聴覚士はまだ約200名ほどと多くはありませんが、近年はオンラインでも取り組めるようになり、遠方のご家庭でも支援を受けられる環境が整いつつあります。

「ちゃんと話さなきゃ」ではなく、「話すって楽しい!」へ

従来の吃音支援ではどうしても

「吃音が出ないように」
「つまらないように」

と、“ 出てほしくない症状 ” の方に意識が向きやすい部分がありました。

リッカムプログラムでは逆に、「上手に話せた瞬間」に注目します。

その経験を積み重ねることで、お子さんの心は、

「ちゃんと話さなきゃ…」→「もっと話したい!」

へと変化していきます。

この心の変化こそが、吃音をやわらげるための大切な一歩です。

対象年齢と効果が出やすいタイミング

リッカムプログラムは主に2〜6歳(就学前) のお子さんを対象にしています。
4歳以上であれば十分に効果的に取り組むことができ、幼児期の早いうちからの支援が特に推奨されています。

また最新の研究では、6〜12歳の学齢期のお子さんにも効果が期待できる とされています。
ただし、年齢が上がるにつれ効果は少し穏やかになることが多く、できれば早めの介入が望ましいと言われています。

科学的根拠に基づいた希望の持てる支援法

リッカムプログラムは、世界中の研究でその効果が認められている信頼度の高い支援法です。
そして何よりの魅力は、「話す楽しさ」や「自信」をお子さん自身の中に育てていく という点です。
お子さんが「伝えたい!」という前向きな気持ちを持てることが、流暢性の向上だけでなく、コミュニケーション全体の成長につながっていきます。

専門家のサポートを受けながら、ご家庭でできるペースから始めていきましょう。


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