豊中市の言語聴覚士が教える!「座り方」で発語が変わる?ことばの発達と姿勢の深い関係
「なかなかことばが出てこない」
「呼んでも振り向かない」
「視線が合いにくい気がする」
───そんなお悩みを抱えて、インターネットで調べたり、周りのお子さんと比べて不安になったりしていませんか?
ことばの発達が気になるとき、多くの方は口の動きや聴力、あるいは語りかけの量に目を向けます。
もちろんそれも大切ですが、言語聴覚士として日々お子さんと向き合うなかで、もうひとつ見落とされがちな視点があると感じています。それが「姿勢」、つまりからだの土台です。
今回は、姿勢とことばの発達がどのようにつながっているのか、そして今日からご家庭でできる関わり方をお伝えします。
ことばは「口」だけで育つのではない
ことばを話すためには、実はたくさんの力が必要です。
・息を吐く力(呼吸)
・口や舌を細かく動かす力(口腔機能)
・相手のことばを聞いて処理する力(聴覚・認知)
・「伝えたい!」という意欲(コミュニケーション意欲)
───これらがそろって初めて、ことばが育ちます。
しかし、それらをすべて支える「土台」があることを、多くの方はご存じありません。
その土台こそが、感覚と運動、そして姿勢保持の力です。
発達は「ピラミッド」で考える
たとえば、体幹が弱く、座るときにグラグラしているお子さんのことを想像してみてください。
そのとき、脳は何をしているでしょうか?
実は、「倒れないようにバランスをとること」に多くのエネルギーを使っています。
脳は常に全身の状態をモニタリングしており、姿勢が不安定なほど、そこに注意とエネルギーが割かれてしまいます。
その結果、相手の話を聞いたり、ことばを考えたりする余裕が生まれにくくなるのです。
また、姿勢が崩れると呼吸も浅くなります。
声を出すには息が必要。
息が十分に吐けないと、発声そのものが難しくなります。
猫背で小さな声しか出せなかった経験は、大人の方にも覚えがあるのではないでしょうか。
さらに、足の裏が地面についていないと、脳は「落ちるかもしれない」という不安定な信号を受け取り続けます。
その状態では、安心して周囲に注意を向けることができません。
食事用の椅子に足置き台がないまま足がブラブラしているお子さんは、実はとても不安定な状態で食事やコミュニケーションをしていることになります。
今日からできる「からだの土台」づくり
① ハイハイ
ハイハイは、手・肩・体幹を総動員する全身運動です。
腕で体重を支えることで肩周りが鍛えられ、交互に手足を動かすことで左右の脳のつながりが促されます。
また、ハイハイは自然と深い呼吸をするため、声を出すために必要な呼吸機能の発達にもつながります。
すでに歩いているお子さんでも、トンネルくぐりや「くまさん歩き」など、四つ這いの遊びを取り入れるのがおすすめです。
② 椅子に「足置き」を用意する
食事や絵本の時間など、椅子に座る場面では、足の裏がしっかり地面(または足置き台)についているかを確認してみてください。
足が着地していると、脳に「安定している」という安心のサインが届き、目の前のことに集中しやすくなります。
市販の踏み台や、厚さを調整した段ボールでも代用できます。
ぜひ試してみてください。
③ 全身を使った遊びを日常に
・公園での砂遊び
・坂道のぼり
・でこぼこ道を歩くこと
───これらはすべて、感覚を刺激し体幹を育てる活動です。
特別なおもちゃは必要ありません。
「からだをたくさん動かす遊び」を意識するだけで、土台づくりにつながります。
まとめ
ことばの発達が気になるとき、語りかけを増やしたり絵本を読んだりすることはもちろん大切です。
でも、それと同時に「からだの土台が育っているか」にも目を向けてみてください。
姿勢が安定し、全身で「安心」を感じられるようになると、お子さんの脳はことばの処理に集中できるようになります。
「伝えたい!」という意欲は、安定したからだの上に自然と育ってきます。
今日からできることは、特別なことではありません。
・ハイハイ遊び
・足置き台
・全身を使った外遊び
───小さなことの積み重ねが、お子さんのことばを育てる土台になっていきます。
🌈【お子さまの「伝えたい」を、からだの土台から支えます】
ことばや発達のお悩みは、お子さまによって一人ひとり異なります。
ネットの情報を試してもうまくいかないとき、実は「からだの土台」や「感覚の育ち」に原因が隠れていることが少なくありません。
豊中市のことばの教室コロレでは、言語聴覚士がお子さまの様子を直接・丁寧に拝見します。
ことばの様子や姿勢を専門的に分析した上で、明日からご家庭で取り組める具体的な関わり方をご提案します。
🌈「ことばの相談」でできること
- 言語聴覚士による対面での専門的な発達評価
- お子さまの特性に合わせたオーダーメイドのアドバイス
- 豊中市内の教室にて実施(完全予約制)
「うちの子に今、何が必要なんだろう?」
そんなふうに感じたら、ひとりで抱え込まないでください。
まずは一度、お話を聞かせてください。


