リッカムプログラム(Part2)家庭での声かけのコツ|ポジティブな関わり【第3回】

家庭での関わりが、お子さんの変化につながる

リッカムプログラムでは、毎日のご家庭での関わりがとても大切なポイントになります。
言語聴覚士は、保護者の方と一緒に歩む “ 伴走者 ” として、声かけの仕方や関わり方を丁寧にサポートします。

そのなかでも特に意識したいのが、お子さんがスムーズに話せた瞬間を見逃さず、その場で前向きな声かけをすることです。
これは単なる「ほめる」だけではなく、行動療法という専門的な考え方に基づいた関わり方です。

ポジティブな声かけの例

お子さんが流暢に話せたとき、すぐにこんな声かけをしてみてください。

・「今の言い方、スとってもラスラだったね!」
・「はっきり伝えてくれて嬉しかったよ」
・「今のお話、すごく聞きやすかったよ」
・「ちゃんと伝わったよ。ありがとう」

声かけには、いくつかの大事なポイントがあります。

1.タイミングが大事
その瞬間にすぐ伝えること

2.具体的に伝える
「今の」「さっきの」など、どの部分をほめているのか明確に

3.肯定的な表現で
否定ではなく、前向きなことばを選ぶ

4.日常会話のなかでも
練習時間以外でも自然に使ってみること

吃音が出たときの伝え方:「ほめる」と「指摘」の良いバランス

リッカムプログラムでは、吃音が出たときに中立的に伝える場面もあります。
叱ったり注意したりするのではなく、あくまで “ 気づき ” を促すためのものです。

効果的とされているのは、前向きな声かけを中心にしながら、必要に応じて中立的な指摘をすることです。

指摘するときの例としては、

・「ちょっとデコボコした感じだったね」
・「ちょっと疲れてたかな?もう一回やってみよう」

など、お子さんが安心して受け取れる言い方が大切です。
こうした関わりを通して、お子さん自身が “ 話し方を整える力 ” を少しずつ身につけていきます。

プログラムは段階的に進めていきます

Stage1:吃音を軽くしていく時期
・毎日の練習
・週1回の言語聴覚士との面談
・ほめる声かけを中心に
・流暢な状態が安定するまで続ける

Stage2:良い状態を維持する時期
・練習回数をゆっくり減らしていく
・言語聴覚士との面談の間隔も徐々にゆとりを持たせる
・経過を見守る

プログラムの期間はお子さんによって異なりますが、多くの場合1年以上かけて丁寧に進めていきます。

専門家のサポートが必要な理由

リッカムプログラムは、専門的な知識に基づくため、必ずトレーニングを受けた言語聴覚士の指導のもとで行う必要があります。

その理由は、

・声かけのタイミングやバランスがとても細かい
・お子さんの反応に合わせて調整が必要
・間違った方法で行うと逆効果になる可能性がある

からです。

インターネットだけで見て独学で進めることは、おすすめできません。

オンラインでのサポートも広がっています

「近くに専門家がいない」「通うのが難しい」という場合でも大丈夫です。
最近はオンラインでの指導も増えており、研究でも対面と同じくらいの効果があることが確認されています。
オンラインでも、言語聴覚士がご家庭での様子を見ながらアドバイスできます。

日々の小さな積み重ねが、大きな自信につながる

リッカムプログラムで大切なのは、お子さんの“できた!”という瞬間をていねいに拾っていくことです。
こうした積み重ねが、お子さんの「もっと話してみたい」という気持ちにつながっていきます。

専門家と一緒に、お子さんのペースを大切にしながら、あたたかく見守っていきましょう。


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