視力以外の「見る力」を育てる方法(第3回 Part2)|読む力を支えるビジョントレーニング【豊中市】
視知覚の力は、視力とは異なる能力です。
視力が正常でも視知覚に困難がある場合があり、通常の視力検査では気づかれにくい特性です。
しかし、遊びや支援の工夫で、楽しく・無理なく育てていくことができます。
視知覚を育てるおすすめの活動
目を使う遊びで形や空間の感覚を育てる
【形の識別を育てる遊び】
・まちがい探し
細部に注目する力を育てます。
・神経衰弱
形の特徴を記憶する力を育てます。
単なる記憶にならないよう、「この形と、この形は似ているね」など、形の特徴に注目させる声かけを。
・パズル、ブロック遊び
部分と全体の関係を理解する力を育てます。
完成図を見せる・見せないで難易度を調整できます。
【空間認知を育てる遊び】
・迷路
視覚的な経路探索の力を育てます。
・点つなぎ
順序と空間の関係を理解する力を育てます。
・折り紙
空間関係の理解を育てます。
折り線を鉛筆で描く、色分けするなど視覚的な手掛かりを工夫すると取り組みやすくなります。
【視覚記憶を育てる遊び】
・図形カードゲーム
見た形を覚える力を育てます。
・構成遊び
見本を見て同じものをつくる活動。
視覚記憶が苦手な場合は、「まる・さんかく・しかく」など、ことばで言いながらつくるのも効果的です。
体を動かしながら “ 見る力 ” を育てる
視知覚は「見る」だけでなく、見た情報を運動に変換する過程も含みます。
以下の活動は、動くものを目で追う力や、距離感・タイミングの判断力を育てます。
・ボール遊びや風船バレー
動くものを目で追う追跡眼球運動を育てます。
・平均台や線の上を歩く
視覚情報を使ったバランス調整力を育てます。
・ジャンプ遊び
空間の中での自分の体の位置を把握する力を育てます。
・左右を意識した遊び
方向性の理解を育てます。
読みやすさを助けるツールを使う
・指でなぞりながら読む
どこを読んでいるかを視覚的に明確にします。
・読書補助定規(リーディングルーラー)
読む行を調整し、他の行の情報を減らします。
・行間が広いプリント
視覚的な混雑を減らします。
・シンプルなレイアウト
余計な情報を減らし、必要な情報に注目しやすくします。
学年別アプローチのポイント
【幼児期~小学校低学年】
・遊びを中心とした楽しい活動
・短時間(5~10分程度)で達成感を味わえる課題設定
・体を動かす活動を取り入れる
・「できた!」という成功体験を重ね
【小学校中学年以降】
・より複雑な視知覚課題に挑戦
・学習内容(漢字の偏と旁、図形問題など)と関連づけた活動
・本人が困り感を感じている部分を重点的にサポート
・本人と一緒に「どうすれば見やすいか」を考える
専門的な支援が必要な場合
以下のような状況の場合は、専門機関への相談も検討してみてください。
・家庭での工夫を試みても困難が続き、学校生活に支障をきたしている
・学習全般に大きな困難を感じている
・文字の読み書きだけでなく、日常生活での空間認知にも困り感がある
どこに相談すればいい?
視知覚の課題は複数の専門職が関わる領域です。お子さんの状況に応じて、以下の専門機関をご検討ください。
・眼科(視能訓練士がいる施設)
・作業療法士
・言語聴覚士
・特別支援教育相談
・小児神経科・発達外来
大切な視点
視知覚の問題と思われる症状が、実際には以下のような別の要因による場合もあります。
そのため、多角的な評価を受けることが重要です。
・眼球運動の問題
・注意機能の課題(ADHDなど)
・ワーキングメモリの弱さ
・言語性学習障害との合併
「読めるようになりたい」の気持ちに寄り添って
視知覚に課題があるお子さんも、「読めるようになりたい」という気持ちはしっかり持っています。
だからこそ、「もっと集中して!」「しっかり見て!」と指示するのではなく、「見やすくなる工夫」で支えることが大切です。
今日から始められること
1.お子さんの読書環境を整えてみましょう(明るさ、姿勢、教材の見やすさ)
2.1日5分でも視知覚を育てる遊びを取り入れてみませんか?
3.読み間違いを指摘するより、読めた部分を褒めることから始めましょう
読む力には、“ 見る力 ” も深く関係しています。
お子さんの「なんで読めないの?」の奥にある力に、ぜひ目を向けてみてくださいね。
困ったときは一人で抱え込まず、専門家や学校と連携しながら、お子さんに合った支援を見つけていきましょう。
【豊中市で楽しみながら「見る力」を育てたい方へ】
ビジョントレーニングは、遊び感覚で取り組むからこそ効果が出ます。
ことばの教室コロレでは、お子さまが夢中になれるメニューで「見る・書く」の連携を強化します。
専門家による個別レッスンで、確かな「見る力」を育ててみませんか?

