「数のセンス」を育てる家庭での遊び(第6回 Part2)|順序・量・操作を伸ばす【豊中市の個別指導】
「計算ができない」と感じるときこそ、まず立ち止まって「数をイメージする力」をどう育てるかを考えてみませんか?
遊びや生活の中で、数に自然と触れられる環境づくりが何より効果的です。
支援① 数の順序性(序数性)を育てる方法
─日常生活で数の並びに触れる─
カレンダーを活用した取り組み
・「今日は○日だね。明日は何日かな?」と日常会話に取り入れる
・「今月は何日まであるかな?」で大きな数の順序にも触れる
・誕生日やイベントまでの日数を一緒に数える
遊びながら順序性を身につける
・数直線やカードを順番に並べる遊びで、数の位置関係を視覚的に理解する
・「5の次は?」「7より小さい数は?」などクイズ形式で楽しく確認
・すごろくで自然に数の順序に親しむ
年齢別アプローチ
【幼児期】
・1〜10までを楽しく
・歌やリズムに合わせて身体を動かしながら
・間違いを厳しく指摘せず、「一緒に確認しようね」という姿勢で
【小学校低学年】
・100までの数の順序を少しずつ広げる
・逆順(10、9、8…)にも無理なく挑戦
・とび数(2、4、6…や5、10、15…)も遊びに取り入れる
支援② 数の大きさの理解(基数性)を育てる方法
─具体物を使った量のイメージ作り─
実物での体験
・おはじきや積み木などを使って、「3ってこのくらい」「5はこれより多いね」と実物で実感する
・「これと同じだけ取ってみて」「あといくつで同じになるかな?」などの活動を取り入れる
・指を使った数の表現(3本指で3、両手で10など)
・「いち、に、さん、し、ご」と数えた後、「全部で何個?」と確認する習慣をつける
日常生活で量のイメージを育む
・おやつの数比べや買い物ごっこで、量を比較する経験を重ねる
・料理のお手伝い(卵3個、りんご2個など)
・お風呂での数遊び(カップで水を移しながら数える)
視覚的な量のイメージを育てる工夫
・ドット図(さいころのような点の配置)で量を視覚化
・数字カードと量カードをペアにするゲーム
・10のまとまりを意識した教材(10個で1セットのおもちゃなど)
支援③ 数を操作する力を育てる方法
─体験を通じた操作の理解─
遊びながら操作する力を育てる
・すごろくやサイコロ遊びで、数を動かす経験を積み重ねる
・「3と2を合わせたら?」「5から1取ったら?」を手で動かしながら一緒に確認
・「あといくつで10?」といった補数の感覚にも少しずつ触れていく
日常での操作体験
・階段の上り下りで数の増減を身体で感じる
・買い物での計算(「100円で50円のもの買ったら、おつりはいくらかな?」)
・時間の計算(「3時に出かけて、2時間後は何時?」)
文章題への橋渡し
・「りんごが5個あります。3個食べました。残りは?」→実際にりんごを使って確認
・「だれが」「何を」「どうする」を明確にして、状況をイメージしやすくする
・絵や図を描いて、問題の状況を目で見てわかるようにする
年齢・発達段階別サポートのポイント
【3〜4歳頃】
・具体物を使った遊びを中心に
・数を声に出して数える(数唱)を楽しく
・数に親しむことを何より大切に
【4〜5歳頃】
・5までの数を丁寧に理解する
・比較(多い・少ない・同じ)の概念を育てる
・合成・分解の基礎(3は2と1、など)に触れ始める
【5〜6歳頃】
・10までの数の操作に少しずつ挑戦
・時計やカレンダーで実用的な数に触れる
・簡単な文章題にチャレンジ
【小学生】
・100までの数へ段階的に拡張
・繰り上がり・繰り下がりの理解を丁寧に
・かけ算・わり算の意味を具体物で理解する
「計算」より「数のイメージ」を大切に
よくある対応は、「計算ができない→計算ドリルを増やす」というものです。
でも、数の土台ができていない状態でドリルを重ねても、機械的な暗記に頼った不安定な理解しか育ちません。
効果的なアプローチ
1.まず数のイメージを豊かにする(量の理解・順序の感覚)
2.手を動かす活動で理解を深める(実物を使った体験)
3.段階的に抽象化していく(具体物→絵→数字へ)
改善には時間がかかることも
数概念の理解には個人差が大きく、つまずきの程度によっても必要な期間は変わります。
・軽度のつまずき:3〜6ヶ月程度
・しっかり土台を育てる必要がある場合:半年〜1年程度
・数概念の基礎から:1年以上かかることもあります
焦らず、お子さんのペースで進めることが大切です。
遠回りに見えても、土台をしっかり育てる方が確実です。
専門的な支援が必要かもしれないサイン
以下のような場合は、学校の先生や専門機関(言語聴覚士、作業療法士、公認心理師など)への相談も検討してみてください。
・同年代のお子さんと比べて明らかに数の理解が遅れていると感じる
・具体物を使っても数の理解が非常に困難
・お子さんが算数に対して強い拒否反応や不安を示す
・他の認知面(記憶、注意、言葉の理解など)でも気になることがある
・ワーキングメモリー(作業記憶)や視空間認知に課題がありそう
※算数の学習に特異的な困難(算数障害/ディスカリキュリア)が背景にある場合もあります。
早めの相談で、お子さんに合った適切な支援方法が見つかります。
今日から始められること
─数の理解は “ イメージづくり ” から─
・お子さんと一緒に身の回りの数を数えてみませんか?(階段の段数、お箸の本数など)
・「どちらが多い?」を日常の会話に取り入れてみましょう
・計算練習の時間を半分にして、数遊びの時間を作ってみませんか?
計算練習の前に、「数ってこういうものなんだ」と実感できる機会がとても大切です。
焦らず、「量のまとまりを感じる」ことから始めてみてください。
お子さんのペースを信じて、一緒に楽しみながら数の世界を広げていきましょう。
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