字が乱れる・手が疲れる原因は「体」にある?(第2回 Part1)|豊中市・言語聴覚士の学習支援

この記事でわかること

・書字のつまずきの本当の原因
・からだ全体が書く力に与える影響
・運筆の土台が整っているかの見分け方

「ノートに書き始めると、すぐに疲れてしまう…」
「書いているうちに文字がどんどん大きくなる」
「字がぐにゃぐにゃで読みにくい…どうしたらいい?」

こうした「書くこと」へのつまずきは、一見 “ 手先の不器用さ ” が原因のように見えるかもしれません。
しかし、実際は、「書く」という動作は、手先だけでなく、からだ全体の働きが関係しています。

書くときに使っているのは “ 手 ” だけじゃない

子どもが鉛筆を持って文字を書くとき、多くの身体的スキルを統合して使っています。

・体幹の安定:しっかり座って姿勢を保つ力
・肩や肘の支持力:手を机に安定させる土台
・目と手の協調:見たものを手でなぞる力
・視線の安定:書く場所を見続ける集中力
・指先の微細運動:鉛筆を細かくコントロールする力

このうちのどれか一つでも不安定だと、「疲れる」「乱れる」「遅い」などのサインとなって現れてきます。

年齢別・運筆の土台チェック

【3~4歳】

☐ 15分程度座って活動できる
☐ クレヨンで丸や線が描ける
☐ 手首を使って色塗りができる

【5~6歳】

☐ 鉛筆を正しく持てる
☐ 小さな文字を書こうとする
☐ 書いている間、姿勢を保てる

【小学校低学年】

☐ 45分間の授業中、座っていられる
☐ ひらがなを一定の大きさで書ける
☐ 手が疲れにくい

もしかして、こんなサインはありませんか?

からだの土台不足のサイン

・書いているうちに体が前のめりになる
・鉛筆を強く握りすぎて手がすぐ疲れる
・ひらがなのサイズがバラバラになる
・書き終えるのにとても時間がかかる
・書いている最中に椅子から立ち上がってしまう

これらは、“ 運筆の土台 ” がまだ育っていないサインかもしれません。

実際のケース例【Bさん(小学1年生)の場合】

・困りごと:宿題のとき、5分で「手が痛い」と言う
・観察結果:椅子が高く、足が宙に浮いている状態
・改善方法:足台を設置し、正しい姿勢をサポート
・結果:15~20分、集中して書字ができるように


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